2010年5月11日火曜日

民主集中制

日本の民主主義は今明確に民主集中制へ移行しようとしている 
しばらく前からそんな事をアチラコチラで言い続けているがなんだか本当になりつつあるようだ 
日米同盟から日中同盟、そこまで行かなくとも米中等距離、なんて外交方針については一笑に付してきた 
なにより国家体制が違う 
日米とも議会制民主主義であり、基本的人権を基礎とする代議制がとられてきた 
いわば国民の自由投票による声が最終的な権力の源泉であり、それを民主主義と見なしている 
翻って中国の場合、すでに経済的には共産主義、社会主義は亡霊に過ぎない 
ただ単に政治体制のみに生き残る 
それが民主集中制だ 
政治学についての専門家ではないから詳しく論じるつもりは無いが、民主集中制とは「民主主義的な権力による独裁」である 
独裁と民主主義とは対立する概念のように思うのだが、反民主的な勢力による権力の奪取を防ぎ「民主主義の実現のため」真実の民主主義を体現する権力が全権を握るということ 
そしてその権力が民主的であるという根拠はすでに経済体制としては破綻した「共産主義、社会主義のイデオロギー」 
民主主義の定義自体が違うのだ 
国民の意志を吸い上げる事が民主的と考える米国式の民主主義に対して権力が自らを民主的と定義しているわけだ 
根本的に異なる2つの「民主主義」の狭間で日本は中国型とは大きく隔たっている、そう考えてきた、ついこの間までは 
しかし、米国型の民主主義でも投票と投票の間は独裁的であるとも言える 
議会制民主主義とは選挙で独裁者を決めるもの、とも言えるわけだ 
そう考えると両者の間には有効な選挙が行われるか否かの違いしか無いと言えるかもしれない 
そう、選挙が自由意志での立候補と投票が行われること 
さらに付け加えれば投票行動にあたって適切な判断ができる情報が与えられることこそ「議会制民主主義」と「民主集中制」との違いなのだと 
長々と書いてきた事をまとめよう 
欧米型議会制民主主義と中国・北朝鮮の民主集中制との違いは公平かつ自由な投票が担保されるか否かであり、その投票行動の判断のための情報がイデオロギーによる権力側の統制下にあるか、権力から独立した機関により提供されるかである 
ここで言う情報を提供する機関とはマスコミを初めとするメディアであることは言うまでもない 
話を一気に最初に戻そう 
現在の議会制民主主義を民主集中制とを区分する最大の武器であるメディアが権力からの独立性を奪われた時、メディアに操作された情報の下に行われる投票では実質的な民主集中制へと向かいかねないということなのだ 
それでは今メディアが権力からの独立性を保ち得ているのか?という事が問題となる 
独立性を有していないとなればこれは前述の通り擬似民主集中制へ動き始めているとなる 

答えは? 
私の答えは既に出している、あなたの答えはどうだろう?

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