2010年10月16日土曜日

その原因を報道しなきゃ何故今なのか分からない

中国数都市で大規模な反日デモ 
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010101601000446.html
あっちこっちでトップニュースになってるこの反日デモ 
お約束の日系企業への破壊活動もあったんで結構大きく取り扱ってる 
少し落ち着き始めてる感じの中国がまた?って感じ 
このあたりはもう少し細かな所を自力で調べなきゃ理解出来ない 
中国以上の情報統制社会日本に住む我々としては大手マスコミの報道だけでは背景が分からないのだ 
調べてみるとこのデモの一因として「東京の反中国デモに対抗して」という主催者側の発言がある 
中国のデモって言うのは官製デモ(自発的なのは暴動という)だけに中国政府の思惑が当然ある 
「日本国内の反中国の動きを取り締まらないとこっちでも反日やっちゃうよ!」っていう日本政府への脅し、と考えてもいい 

え?反中国デモ?何の話?って感じですかね... 
実は今日あったんですよ 
警察発表で5800人(デモ開始時点)、主催者発表で3000人(それ以降増えすぎて主催者は調べれなくなったらしい)と戦後最大級のデモが 
実はこれは2週間ほど前に渋谷でのデモ(3800人規模?)にひき続いてのものらしい 
前回のデモも今回のデモも組織的動員が全く無くインターネットを通じた呼びかけだけで数千人が集結した事は特筆すべきことだろう 
通常デモというのは主催団体が下部組織、関係組織に呼びかけて事前に動員するもの 
沖縄で何万人集会、なんてのは殆どが本土から労組の動員で日当をもらって集会へバスで参加するものだ 
その点で動員する組織らしい組織のない主催者がネットを中心とした手段でこれだけの大規模デモを実行したということは大きい 
それだけ日本社会に表に出ない反中感情が大きくなっていることを表している 
そこに中国政府は危機感を感じたのではないだろうか 

ここまででもう一つ 
このデモについて不可思議な事を付記せざるを得ない 
前回のデモは世界中で報道された 
相手国である中国は過剰反応ではないかというほどの反応を示し、BBCのニュースサイトでもトップ記事として報じられた 
殆ど日本を除く全世界で「おとなしく従順な日本が!」という驚きをもって報道されたのだが日本国内では全くと言っていいほど報道されていない 
このデモの主催者と近い保守派と目される産経新聞の阿比留記者も「デモについては知らなかった。知っていたら報道した」と述べている 
渋谷の街が騒然となった大事件であったのに関わらず、さらに彼が主催者の経営するCS放送の常連出演者であるに関わらず、だ 
そして前回を倍以上上回る今回のデモについても現時点で殆ど報道されていない 
これに対抗する中国の反日デモについては大々的に報道されているのに、だ 

報道各社の不可思議な連携 
実は日本は中国を上回る報道管制社会であったということか? 
それがいかなる理由なのか? 
私は「マスコミ村社会の空気」としてしか見ていない 
やれ親中政府の圧力だの、電通がどうのだのとネトウヨ系諸氏は諸説を唱えているようだけどね 
空気とは恐ろしいもの 
誰かの圧力であれば反発するものも出てくる 
すべてを抑えつけることが無理なことは独裁国家である中国の例を見ても明らか 
誰も反発する事無く「こういう話は表に出すもんじゃないよ、この業界の常識だよ、○○君」とニヤニヤしながら記事を抑えることが出来るのは村社会の「空気」しか無い 
そう思っているのだけどね 


追記 
デモ、集会について面白い話を聞いたので追記 
以前沖縄であった10万人反基地集会 
地元の人間があそこに1万人以上集まれるか?と疑問を呈していた 
ちょどほぼ中の人と言って良い左翼系雑誌の編集さんに確認できる機会があったので聞いてみた 
「確かに1万人居ない事は確実」 
「場所が前回(11万人集会として有名になった)より不便な場所だったので動員した人の宿泊先やバスなどの手配で限界があったから仕方ない」 
「10万人は主催者発表。マスコミが調べるわけにはいかないので主催者発表がおかしいと思っても主催者発表をうのみにするしか無い」 
とのことでした 

追記その2 
Twitterからの情報 
今回はかなりの数のマスコミが取材に来ていたようです 
もちろんテレビ局も 
インタビューとかも主催者だけでなく参加者もされたとか 
使われなかったようですけどね 
これでも「知らなかった」って言うんでしょうか?